BENTO

会計士 × AI スイート

用語集

BENTOの各ツールで使う専門用語を、会計士でない方にも分かるように解説します(全65語)。

3点セット
内部統制3点セットないぶとうせいさんてんせっと
業務記述書・業務フロー図・RCMの3点で業務プロセスの内部統制を可視化した文書一式。
J-SOX(財務報告に係る内部統制)で、業務プロセスのどこにリスクがあり、どの統制で防いでいるかを文書化するための基本セット。3つの文書は同じ統制Noで相互に紐付き、整合している必要がある。本アプリはこの3点を1つのデータ(SSOT)から自動生成する。
3点セット
業務記述書ぎょうむきじゅつしょ
業務の流れと統制を文章で説明した文書。3点セットの1つ。
取引の発生から会計計上までの作業手順を順番に文章で記述し、各統制の目標・内容・職務分掌・根拠規程・証憑をまとめる。フロー図が「図」、RCMが「表」なのに対し、記述書は「文章」で同じ内容を説明する。例外処理や改訂履歴も含む。
3点セット
業務フロー図ぎょうむフローず
業務の流れを記号と矢印で図示したもの。統制ポイントを明示する。
部署・担当者ごとの縦列(スイムレーン)に作業を並べ、開始・処理・判断・書類・データ・DB・終端などの記号と矢印で取引の流れを描く。統制が効くポイントには統制Noを付す。取引の発生から仕訳→元帳→終端(会計計上)まで到達していることが求められる。
3点セット
RCM(リスク・コントロール・マトリクス)アールシーエム
リスクと統制の対応を一覧化した表(表Ⅴ)。3点セットの中核。
各リスクに対しどの統制が対応するかを行単位で示し、アサーション・頻度・種類・キーコントロール・整備/運用の評価結果まで横並びで一覧化する。リスクと統制の漏れや不整合を発見しやすく、3点セットの中で監査人が最も重視する。
3点セット
SSOT(信頼できる唯一の情報源)エスエスオーティー
3点セットの元となる一元管理された論理データ。Single Source of Truth。
リスク・統制・フロー等を1か所のデータベースで一元管理し、そこから記述書・フロー図・RCMを投影(生成)する設計思想。同じ統制を各文書に二重入力しないため、表記揺れや不整合が起きにくい。修正は元データを直すだけで全文書に反映される。
3点セット
整合性チェックせいごうせいチェック
3点セットの矛盾・抜けを自動検出する機能。OK/警告/不備で表示。
統制Noが記述書・フロー図・RCMで一致しているか、リスクに統制が対応しているか、アサーションが整合しているか、KC根拠やIPE・ITGC連携があるか、フローが仕訳→元帳→終端まで到達しているか等を自動チェックする。大手監査法人レビューで頻出する不備を事前に潰せる。
リスク・統制
リスクりすく
財務諸表に虚偽記載が生じるおそれ。「〜するリスク」の形で記述する。
財務報告の信頼性を損なう事象を指し、本アプリでは「いつ・誰が・何を・どのように」(5W1H)を含む『〜するリスク』形式で書く。各リスクには毀損するアサーションと重要度(高/中/低)を付す。大きく誤謬リスクと不正リスクに分かれる。
リスク・統制
誤謬リスクごびゅうりすく
意図のない間違い(ミス)によって誤りが生じるリスク。
故意ではない人為的ミスやシステムの不備で、金額や計上時期を誤るリスク。入力ミス・計算誤り・転記漏れなどが典型。意図的な不正リスクとは区別して識別する。
リスク・統制
不正リスク(動機・機会・姿勢)ふせいりすく
意図的な改竄・着服などのリスク。動機・機会・姿勢の3要素で捉える。
故意に財務諸表を偽る、または資産を横領するリスク。不正は「動機(プレッシャー)」「機会(やれる隙)」「姿勢(正当化)」の3条件が揃うと起きやすい(不正のトライアングル)。本アプリではこの3区分を明記してリスクを識別する。
リスク・統制
重要度じゅうようど
リスクの大きさを高・中・低で表した区分。
財務諸表への影響の大きさと発生可能性からリスクをランク付けする。重要度が高いリスクには、より確実な統制(とりわけキーコントロール)を配置する。評価範囲やテストの厳しさを決める基準にもなる。
リスク・統制
統制活動とうせいかつどう
リスクを下げるために業務に組み込まれた手続(コントロール)。
承認・照合・確認などの具体的な作業で、リスクを許容範囲まで低減する。本アプリでは「いつ・誰が(実役職)・何を・どのように・何に基づき(規程条項)・証跡は何か」を具体的に記述することを求め、「上長が確認」だけのような曖昧な記述は不可とする。
リスク・統制
キーコントロール(KC)キーコントロール
そのリスクを防ぐ上で要となる重要な統制。評価対象の中心。
他で代替できず財務影響が大きい、リスク低減に決定的な統制。RCMでは★で示し網掛けする。評価(テスト)はKCを中心に行う。過剰に指定せず高リスクに絞るのが原則で、KC比率が高すぎると十分性の観点から絞り込みが必要になる。
リスク・統制
統制の頻度とうせいのひんど
統制が実施される間隔。都度/日次/週次/月次/四半期/半期/年次。
統制がどれくらいの頻度で行われるかの区分。頻度は運用評価でのサンプル件数(母集団)に直結し、本アプリでは都度・日次は25件、月次2件、年次1件などのサンプルルールに対応づく。月次以上の低頻度統制は取引フロー外として扱われることがある。
リスク・統制
統制の種類とうせいのしゅるい
統制の機能による分類。承認・確認・分析・照合・評価・通告・停止・IT。
統制が果たす役割の型。承認(権限者の許可)、照合(突合せ)、確認(チェック)、分析(趨勢比較)などがあり、リスクの性質に合った種類を選ぶ。各統制に1つ付与してRCMに記載する。
リスク・統制
防止的・発見的統制ぼうしてき・はっけんてきとうせい
誤りを未然に防ぐ統制(防止的)か、事後に見つける統制(発見的)か。
防止的統制は誤りや不正が起きる前に止める(例:承認なしでは発注できない)。発見的統制は起きた後に検出する(例:月次で残高を照合し差異を調査)。両者をバランスよく配置することが望ましい。
リスク・統制
一次的・二次的統制いちじてき・にじてきとうせい
統制の性質。最前線で防ぐ一次的か、後段で補完する二次的か。
一次的統制は取引の処理時点で直接リスクを防ぐ(多くは防止的)。二次的統制は事後のモニタリングや照合で補完する(多くは発見的)。本アプリでは防止的を一次的、発見的を二次的に対応づけて整理する。
リスク・統制
実施形態じっしけいたい
統制の実行方法。自動(ITAC)/手動/IT依存手動の3区分。
統制が誰の手で実行されるかの区分。自動(ITAC)はシステムが自動で実行、手動は人が紙等で実施、IT依存手動はシステム出力(帳票・データ)を人が確認する。IT依存手動・自動統制は、依拠するシステムの信頼性(IPE・ITGC)の検証が前提となる。
リスク・統制
IT依存手動統制アイティーいぞんしゅどうとうせい
システムの出力に頼って人が判断・確認する統制。
システムが出した一覧表やデータを使って人がチェックする統制。出力データが完全・正確でないと統制が機能しないため、その情報の信頼性(IPE)と、システムを支えるITGCの評価が必要になる。
リスク・統制
職務分掌(SoD)しょくむぶんしょう
1人に権限を集中させず役割を分ける仕組み。Segregation of Duties。
申請・承認・記帳・現物管理などを別々の人に分けることで、1人による不正や誤りを防ぐ統制の基本原則。例えば発注する人と検収する人を分ける。不正の「機会」を断つ最も重要な仕組みの1つで、記述書に分掌の説明を記す。
リスク・統制
三点照合さんてんしょうごう
注文書・入荷(検収)・請求書の3つを突き合わせる照合統制。
購買プロセスで、発注内容・実際に受け取った物・請求された金額の3つの書類を照合し、一致を確認してから支払う統制。数量・単価・金額の誤りや架空請求を防ぐ代表的な照合統制(マッチング)。
実務用語
勘定科目かんじょうかもく
取引を記録する財務諸表上の分類項目(売上・売掛金など)。
各サブプロセスや統制が、財務諸表上どの科目に影響するかを示すために紐付ける。例えば販売プロセスなら「売上・売掛金」。科目とアサーションを結ぶことで、財務諸表のどの主張を守る統制かが明確になる。
実務用語
証憑しょうひょう
統制を実施した証拠となる帳票・記録。エビデンス。
承認印のある注文書、検収書、突合表、システムのログなど、統制が実際に行われたことを裏付ける資料。評価(テスト)はこの証憑を確かめて行う。本アプリでは証憑の正式名称を記載し、業種により保管年数も示す。
実務用語
証跡しょうせき
統制が機能したことを後から辿れる記録の痕跡。
誰が・いつ・何を行ったかを後から追跡できる記録(承認ログ、変更履歴、タイムスタンプ等)。証憑と近い概念で、特にシステム上の操作記録を指すことが多い。改竄されない形で残っていることが望ましい。
実務用語
カットオフかっとおふ
取引を正しい会計期間に区切ること(期末の締め)。
決算日をまたぐ取引を、属すべき会計期間に正しく計上する手続。出荷基準・検収基準などの収益認識時点に沿って期末前後の取引を区分する。期ズレ防止のためアサーションの期間配分(CO)に直結する。
実務用語
収益認識しゅうえきにんしき
いつ・いくらの収益を計上するかを判断する会計の論点。
出荷・検収・引渡や進行基準、本人/代理人(総額/純額)判定、ライセンス/ロイヤリティ、保険料など、業種により収益を計上する時点と金額の考え方が異なる。期ズレ(カットオフ)や架空売上の防止が統制の主眼になる。
アサーション
アサーション(監査要点)アサーション
財務諸表が満たすべき要件。E/C/RO/V/CO/PDの6区分。
財務諸表の各項目が満たすべき正しさの主張。実在性(E)・網羅性(C)・権利と義務の帰属(RO)・評価の妥当性(V)・期間配分の適切性(CO)・表示の妥当性(PD)の6つ。各リスクが毀損するアサーションと、各統制がカバーするアサーションを紐付け、両者が一致しているかをチェックする。
アサーション
実在性(E)じつざいせい
計上された資産・取引が実際に存在・発生していること。Existence。
帳簿に載っている売上や資産が架空でなく本当に存在・発生しているという主張。架空売上や水増し計上を防ぐ統制が対応する。アサーション6区分の1つ。
アサーション
網羅性(C)もうらせい
記録すべき取引が漏れなく計上されていること。Completeness。
発生した取引がすべて漏れなく帳簿に記録されているという主張。計上漏れ・簿外取引を防ぐ統制が対応する。連番管理や全件照合などが網羅性を担保する。
アサーション
権利と義務の帰属(RO)けんりとぎむのきぞく
資産が自社のもの・負債が自社の義務であること。Rights and Obligations。
計上された資産に対する権利、負債に対する義務が確かに会社に帰属しているという主張。預り資産を自社資産と誤計上しない、担保差入れの開示漏れを防ぐ等の論点に対応する。
アサーション
評価の妥当性(V)ひょうかのだとうせい
資産・負債が適切な金額で評価されていること。Valuation。
貸倒引当金・棚卸資産の評価減・時価評価など、計上額が会計基準に沿って妥当に算定されているという主張。見積りや評価の正確性を担保する統制が対応する。
アサーション
期間配分の適切性(CO)きかんはいぶんのてきせつせい
取引が正しい会計期間に計上されていること。Cut-off。
売上や費用が正しい期に計上され、期ズレがないという主張。決算日前後の取引(カットオフ)を正しく区分する統制が対応する。期末の押し込み計上などを防ぐ。
アサーション
表示の妥当性(PD)ひょうじのだとうせい
財務諸表上の分類・表示・注記が適切であること。Presentation and Disclosure。
科目分類・表示区分・注記などが会計基準に沿って適切に行われているという主張。開示チェックや組替などの統制が対応する。決算・財務報告プロセス(FCRP)で特に重要になる。
評価
ウォークスルーうぉーくするー
取引を1件最初から最後まで辿り、統制が設計どおりか確かめる手続。
代表的な取引を1〜数件選び、発生から計上まで証憑を辿りながら、統制が設計どおりに業務に組み込まれているかを確認する。主に整備状況評価(表Ⅵ)で用いられ、統制の存在と妥当性を検証する。
評価
整備状況評価(表Ⅵ)せいびじょうきょうひょうか
統制が適切に設計され業務に組み込まれているかを評価する手続。
統制が「リスクを防ぐように正しく設計され、実際に整備されているか」を確認する評価。主にウォークスルーで1〜数件を辿って検証する。本アプリでは表Ⅵの調書として、評価手続・結果・評価者・評価日を記録する。運用評価の前提となる。
評価
運用状況評価(表Ⅷ)うんようじょうきょうひょうか
統制が期間を通じて継続的に機能していたかをテストする手続。
整備された統制が評価対象期間を通じて実際に運用され続けたかを、サンプルを抽出して検証する。母集団から所定件数を選び、逸脱(不適切な事例)の有無を確かめる。本アプリでは表Ⅷの調書として母集団・件数・逸脱数・結論を記録する。
評価
サンプリングさんぷりんぐ
母集団から一部を抽出して統制の運用をテストする方法。
全件を確かめる代わりに代表サンプルを抽出してテストする手法。本アプリでは頻度に応じてサンプル件数を決める(都度・日次25件、月次2件、年次は全件1件など)。無作為抽出や全件抽出といった抽出方法を用いる。
評価
母集団ぼしゅうだん
統制が適用された全件の集まり。サンプル抽出の元となる。
評価対象期間に統制が実施された取引・事象の全体。ここから一部を抽出(サンプリング)してテストする。母集団の件数と期間を特定することが運用評価の前提で、母集団の網羅性自体がIPEの論点になる。
評価
逸脱いつだつ
テストしたサンプルのうち統制が機能していなかった事例。
運用評価のサンプルテストで見つかった、統制が正しく実施されていなかった件数。逸脱が許容範囲を超えると統制が有効でないと判断され、不備(デフィシエンシー)の検討につながる。本アプリは逸脱件数をRCMと評価調書に記録する。
評価
不備(デフィシエンシー)ふび
統制が設計または運用上有効でない状態。Deficiency。
統制が無い・設計が不十分・運用されていない等で、リスクを防げていない状態。影響度により重要な不備・開示すべき重要な不備に分類される。発見されたら是正(改善)が必要となる。整合性チェックでも不備・警告として検出される。
全社統制・ITGC
IPEアイピーイー
統制で使うシステム出力情報の信頼性。網羅性・正確性・改竄防止を検証。
Information Produced by the Entity の略で、統制に使う一覧表やデータが信頼できるかを担保する考え方。本アプリでは網羅性(completeness)・正確性(accuracy)・改竄防止(tamperProof)の3観点で検証する。自動・IT依存手動の統制では、この検証記録がないと統制の有効性が揺らぐ。
全社統制・ITGC
ITGC(IT全般統制・表Ⅸ)アイティージーシー
システム全体を支える基盤的なIT統制。表Ⅸで管理。
IT General Controls。個々の業務処理ではなく、システム環境全体を健全に保つ統制。アクセス権限管理・プログラム変更管理・運用管理(バッチ)・バックアップ/DR・セキュリティ・外部委託管理などからなる。ITACが正しく機能する前提となり、表Ⅸで対象システム・リスク・統制活動・評価結果を管理する。
全社統制・ITGC
ITAC(IT業務処理統制)アイティーエーシー
個々の業務処理に組み込まれた自動的なIT統制。自動(ITAC)。
IT Application Controls。システムが業務処理の中で自動的に行う統制(入力チェック、自動計算、承認限度のシステム制御、連番採番など)。実施形態の「自動(ITAC)」に対応する。ITACが正しく働く前提として、その土台となるITGCの有効性が必要になる。
全社統制・ITGC
アクセス権限管理あくせすけんげんかんり
システムへの利用権限を適切に付与・管理するITGCの一区分。
誰がどの機能・データにアクセスできるかを職務に応じて制限し、特権ID(強い権限)の利用を管理する統制。職務分掌をシステム上で担保する基盤で、不正アクセスや不適切な操作を防ぐ。ITGC(表Ⅸ)の代表的な区分。
全社統制・ITGC
プログラム変更管理ぷろぐらむへんこうかんり
システム改修を承認・テスト・移送の手続で管理するITGCの一区分。
プログラムの変更を、開発・テスト・本番移送の役割を分けて承認のうえ行う統制。未承認の改修や不正な変更が本番システムに混入するのを防ぐ。開発と移送の職務分掌が重要。ITGC(表Ⅸ)の代表的な区分。
全社統制・ITGC
特権IDとっけんアイディー
システムを広く操作できる強力な権限を持つID。管理が特に重要。
管理者権限など、データ改竄や設定変更ができる強いID。乱用されると統制を回避できてしまうため、付与の最小化・利用ログの監視・定期棚卸が求められる。アクセス権限管理ITGCの重点項目。
全社統制・ITGC
スプレッドシート統制(EUC)すぷれっどしーととうせい
重要なExcel等のエンドユーザー作成資料に対する統制。
決算・見積りなどで使う重要なスプレッドシートに対し、ロック・計算式の検証・版数管理などを行う統制。EUC(End User Computing)はユーザーが自作するツールを指し、システムの統制が及びにくいためIPEとは別に明示することが望ましい。
全社統制・ITGC
全社的内部統制(ELC・表Ⅰ)ぜんしゃてきないぶとうせい
会社全体に及ぶ統制環境・ガバナンス。表Ⅰで評価する。
Entity Level Controls。個々の業務ではなく、経営者の姿勢・組織体制・方針など全社に効く統制。COSOの6つの基本的要素(統制環境・リスク評価・統制活動・情報と伝達・モニタリング・ITへの対応)に沿って評価項目(着眼点)を設け、表Ⅰで会社の統制状況を確認する。
全社統制・ITGC
モニタリングもにたりんぐ
内部統制が有効に機能し続けているかを継続的に監視する活動。
COSOの基本的要素の1つで、内部監査や経営者による定期的な点検を通じて統制の有効性を継続評価し、不備を是正につなげる。日常業務に組み込む方法と、独立的に評価する方法がある。多くは取引フロー外の二次的・発見的統制として位置づく。
全社統制・ITGC
決算・財務報告プロセス(FCRP)けっさんざいむほうこくプロセス
決算・連結・開示に係る統制プロセス。Financial Closing & Reporting Process。
日常の取引処理ではなく、決算整理・連結・開示資料作成に係るプロセス。トップサイド仕訳・残高分析・新会計基準の適用・開示チェックなど、表示の妥当性(PD)に直結する統制が集まる。全社的な財務報告ガバナンスの中核で、ELCとも結びつく。
実務用語
トップサイド仕訳とっぷさいどしわけ
決算時に経営層・経理が直接入れる手修正仕訳。不正リスクが高い。
通常の業務処理を経ず、決算で上層部や経理が直接計上する調整仕訳。業務統制をすり抜けやすく金額も大きいため、利益操作の温床になりやすい。承認・根拠資料・レビューの統制を効かせることが重要で、FCRPの重点論点。
制度・基準
COSOコソ
内部統制の世界標準フレームワーク。COSO 2013が基礎。
内部統制を体系化した国際的な枠組みで、統制環境・リスク評価・統制活動・情報と伝達・モニタリングの5要素(J-SOXではITへの対応を加え6要素)からなる。本アプリは各統制にCOSOの基本的要素を紐付け、ELC(表Ⅰ)の評価軸として用いる。
制度・基準
金融庁実施基準きんゆうちょうじっしきじゅん
J-SOXの公式ルール。「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準・実施基準」。
金融商品取引法に基づく内部統制報告制度(J-SOX)の実務指針で、評価範囲の決め方・3点セットの作り方・評価手続を定める。2023年に改訂された。本アプリはこの実施基準とCOSO 2013に準拠し、大手監査法人のレビューに耐える品質を目指す。
他ツール・略語
KAMかむ
監査上の主要な検討事項
Key Audit Matters。監査報告書に記載される、当年度の監査で特に重要と判断した事項。会計監査調書セットで扱います。
他ツール・略語
SADさど
未修正の虚偽表示の集計表
Summary of Audit Differences。監査で発見された未修正の差異を集計し、重要性と比較する調書。
他ツール・略語
FCRPえふしーあーるぴー
決算・財務報告プロセス
Financial Closing and Reporting Process。決算数値を確定し開示資料を作るまでの一連のプロセス。J-SOXの評価対象領域のひとつ。
他ツール・略語
FDEえふでぃーいー
常駐エンジニア支援
Forward Deployed Engineer。会計士がクライアント先に入り込み、管理部の仕組みそのものを設計・構築・定着させる伴走型サービス。
他ツール・略語
FDDえふでぃーでぃー
買収前の財務調査
Financial Due Diligence。M&Aの前に対象会社の財務内容を調査する手続。M&A DD・SPAパッケージで扱います。
他ツール・略語
QoEきゅーおーいー
正常収益力
Quality of Earnings。一時的な損益を除いた実力ベースの利益。M&Aの価格算定の基礎になります。
他ツール・略語
SPAえすぴーえー
株式譲渡契約
Share Purchase Agreement。M&Aの最終契約。表明保証・価格調整・補償条項などをDDの発見事項とつなげて設計します。
他ツール・略語
XBRLえっくすびーあーるえる
開示書類の電子タグ形式
有価証券報告書等の開示書類を機械可読にするための国際標準形式。開示AIパッケージで扱います。
他ツール・略語
NPV / IRRえぬぴーぶい・あいあーるあーる
投資の採算指標
NPV=正味現在価値、IRR=内部収益率。投資評価の基本指標で、事業計画(FP&A)パッケージで扱います。
他ツール・略語
ARR / NRRえーあーるあーる・えぬあーるあーる
サブスク事業の成長指標
ARR=年間経常収益、NRR=売上維持率。SaaS等の継続課金ビジネスのKPI。事業計画(FP&A)パッケージで扱います。
他ツール・略語
LTV / CACえるてぃーぶい・しーえーしー
顧客の生涯価値と獲得コスト
LTV=顧客生涯価値、CAC=顧客獲得コスト。マーケティング投資の採算を測る指標。
他ツール・略語
ITACあいてぃーえーしー
IT業務処理統制
IT Application Control。システムが自動で行う統制(自動計算・自動照合・入力チェック等)。ITGCが有効であることを前提に依拠します。
他ツール・略語
トラベルルールとらべるるーる
暗号資産送付時の情報通知義務
暗号資産の送付時に送付人・受取人情報を通知する規制。暗号資産交換業者の監査・UAT会計検証で登場します。